食洗機って買うほどのメリットあるの? 実際のレビューを知りたいな。
こんな疑問にお答えします。
本記事では食洗機の使用感を知りたい、使用者の生の声を訊きたい方に向けて、食洗機を徹底レビューします。
筆者は賃貸物件に外付けタイプの食洗機を3年以上使用しています。
食洗機の購入を悩んでいる方の参考になれば幸いです。
- 食洗機の使用感を知りたい
- 食洗機のメリット、デメリット
- 食洗機を買ってよかったか知りたい
- パナソニックの食洗機の特徴を知りたい
総評:買ってよかった!もう食洗機なしの生活には戻れない!
まずは結論から。食洗機を買って大満足です!
いまでは食洗機なしの生活に戻れないほど気に入っています。
理由は以下のとおりです。
- 手間・体への負荷が激減したから
- 時間、洗剤代を節約できたから
- 自炊が増えて、さらに節約が加速したから
食洗機を使用して一番感じたことは「今まで食器洗いに多くの時間、体力を使っていたんだなぁ」ということです。
食器洗い以外のことに時間と体力も使える、こんな有意義なことはないと感じました。
NP-TZ100の基本仕様と選定ポイント
使用している食洗機NP-TZ100の基本仕様と選定ポイントをご紹介します。
基本仕様
基本仕様は下記のとおりです。
- メーカ:Panasonic (パナソニック)
- 型式:NP-TZ100(色:白)
- 寸法:550 x 344 x 598 mm
- 質量:約20 kg
- 食器洗い点数:40点
- 機能:洗い、乾燥、除菌、ニオイ抑制
- 給水方法:分岐水栓
選定ポイント
私がNP-TZ100を選んだポイントは下記のとおりです。
- パナソニックの食洗機の最上位モデル
- 外付けタイプで賃貸住宅でも取付OK
- 1回で約5人分の食器が洗える大容量
- 食器の除菌&ニオイ抑制機能あり
とにかく大容量でハイスペックな機能を使いたい、そう思ってNP-TZ100を選びました。結果、大満足でした。
現在NP-TZ100は生産が終了していますが、その後継機モデルNP-TZ300が発売されています。
食洗機のメリット
使って感じたメリットは以下のとおりです。
- 体への負荷が激減する
- 時間とお金を節約できる
- 自炊と家飲みが楽しくなり、食費を減らる
順番にご紹介します。
体への負荷が激減する
とくに嬉しいのが身体面の負荷。わが家に食器洗いのアルバイトさんがいる感覚。
食洗機導入前には以下のつらさがありました。
- 油よごれを落とすのに苦労する
- 前かがみ作業で背中が痛む
- 手荒れする
これら全てが解消されました。
私は前かがみで食器洗いするのでよく背中が痛くなりました。しかし食洗機導入後は背中の痛みはなくなり、手荒れもなくなりました。
さらに食洗機は油が落ちる水温(約80度)で洗うため、油汚れを事前に落とす作業も不要です。
食洗機を導入することで体が楽になったな~とよく感じます。
時間とお金を節約できる
時間節約も大きなメリットです。わが家の1日の食器洗いの時間を導入前後で比較します。
- トータル50分
- 食器洗い(30分)
- 食器を水切り棚におく(5分)
- 食器を布でふく(15分)
- 食器を棚におく(5分)
- トータル10分
- 食器を食洗機に置く(5分)
- スイッチを押す(0秒)
- 食器洗い&乾燥(自動)
- 食器棚に戻す(5分)
時間でいうと約80 %減。毎日40分の節約、一か月なら20時間の節約です!
時給1,000 円とすると1か月で2万円の人件費節約になります。
また洗剤の使用料も手洗いに比べ少ないです。
手洗いは何回も洗剤をスポンジに補充しますが、食洗機の場合は1回だけ。
洗剤の値段も下記の通り大きな違いはなく、洗剤代は手洗いの1/3程度になりました。
- 値段:約200 円
- 内容量:300 ml
- 1mlあたりの金額:0.7 円
- 1回分の料金(約 20ml):14 円
- 1mlあたりの金額:0.7 円
- 内容量:300 ml
- 値段:約450 円
- 内容量:480 ml
- 1mlあたりの金額:0.9 円
- 1回分の料金:(約6 ml):5 円
- 1mlあたりの金額:0.9 円
- 内容量:480 ml
さらに食洗機を使うと水、お湯の使用量が減るため、ガス代、水道代の節約にもなるとメーカHPには記載があります。
体感では水道使用量は半分以下です。手洗いは食器1枚ずつ水を流していますが、食洗機の場合は水を貯めて全食器をまとめて洗っているからです。
洗浄力が高い
NP-TZ100の食洗機は洗浄力が高いです。とくに油汚れで力を発揮します。
下図は魚を焼いたフライパンを、予洗いせずに洗った写真の比較です。
食洗機は油を溶かす水温(約80度)で洗浄するため、油汚れは予洗いなしでOKです!ビックリするほどキレイになります。
沢山の食器が入る
5人分の食器を洗えるのはパナソニック食洗機の特徴です。
食洗機を使用して感じたことは食洗機はできるだけ大きいものを選ぶと良いということです。
なぜなら食器だけでなくフライパンや鍋などの大きな調理器具も洗いたいから。そして調理器具ほど油汚れが多く、食洗機が活躍します。
→関連記事:食洗機を効果的な使い方は?
パナソニックの食洗機であれば上記写真のように大型フライパン・鍋もすっぽり入ります。
容量の大きい食洗機を買うことで、朝食と昼食の食器をまとめて1回で洗うこともできます。一人暮らしや食器の少ない方にも大容量はメリットです。
操作・お手入れもカンタン!
操作もカンタンです。使い方は下記のとおりです。
- ボタンを長押して扉をあける
- 食器を入れる扉を閉める
- ボタンを押してスタート
パナソニックの食洗機の食洗機はタッチ式のボタンで操作します。
またお手入れ、メンテナンスもカンタンです。
メンテナンスは1か月に1回、食洗機本体を布でふき、カラ運転するだけです。毎日食器を使っているので、食洗機の内部はいつもきれいな状態です。
内部には残菜フィルターがあるため、万が一食器に食材が残っていても、このフィルターでキャッチしてくれるので、水詰まりなどの大きな問題にはなりにくいですね。実際3年間使用してきましたが、一度も故障・異常は起きていません。本当にラクです。
自炊と家飲みが楽しくなり、食費も減らせた!
最後に自炊が増えて、食費がさらに節約できたことも大きなメリットです。
食器洗いが自炊の最大のハードルだったのですが、食洗機のおかげで自炊のハードルが下がりました。
また家飲みでもお酒のおつまみに食器を出す抵抗もなくなり、家のみが楽しくなりました。
結果的に自炊、家での食事が増え食費を減らせました。
- 体の負担、手荒れがなくなった
- 時間と洗剤代を大幅に節約できた
- 自炊と家飲みが楽しくなった
- 食費も大幅に減らせた
食洗機のデメリット(購入前に確認!)
購入前に知っておいてほしいデメリットをまとめます。
- 設置が面倒
- キッチンが狭くなる
- 洗える食器に制限がある
- うまく洗えないこともある
順番にご紹介します。
設置が面倒
NP-TZ100は蛇口から給水する「分岐水栓取付型」です。そのためキッチンに分岐水栓を取り付ける必要があります。分岐水栓の取付はレンチや工具を使用しますので、慣れない方には少し面倒かもしれません。
分岐水栓の取付方法はこちらの記事でも紹介していますのでぜひ参考にしてください。
また、分岐水栓の取付は業者に依頼することもできます。
料金は業者に異なりますが、分岐水栓の取付作業費は10,000円~15,000 円程度が目安となります。
またキッチンによっては分岐水栓に非対応の蛇口もあります。
そんな方には「タンク式の食洗機」もおすすめです。
タンク式の食洗機は食器洗いのたびにタンクに水を入れるタイプの食洗機です。この食洗機であれば、分岐水栓は不要です。
参考にリンクを送付します。
キッチンが狭くなる
食洗機を置くとキッチンが狭くなります。NP-TZ100は寸法550 x 598 x 344 mmですので結構大型ですね。
そのため食洗機の置き場所があるか事前に確認しましょう。
わが家はキッチンのカウンター部に置いています。
カウンター部に置くと地震で倒れたりしないか心配しました。そこで食洗機の下に耐震シートを敷いています。何度か震度5弱の地震もありましたが、一度も倒れることなく稼働しています。
もし大きくて食洗機を置けない、と言う方は省スペース型の食洗機NP-TSK1も発売しています。
良かったらこちらもチェックしてみて下さい。
洗える食器に制限がある
食洗機の大きな注意ポイントは洗えない食器があることです。洗えない食器は以下のとおりです。
- 食洗機未対応の食器
- 大きすぎる調理器具
ひとつずつ見ていきましょう。
食洗機未対応の食器
食洗機未対応の食器は以下のものです。
- 漆器
- 金・銀メッキ、金箔のあるもの
- テフロン加工したフライパンや鍋
- 高級ガラス食器
- 炊飯器の窯
食洗機は研磨剤を含む洗剤で洗うため、食器のメッキやテフロンが剥がれてしまいます。そのため上記は食洗機で洗えません。
食洗機を最大限に活用するために食洗機対応の食器や調理器具を用意しましょう。
筆者は調理器具(フライパン・鍋類)はティファール製に買い換えました。ティファールの最大の魅力は取っ手がとれることです。これにより食洗機にもフライパン、鍋がすっぽり収納できます。
食器にこだわることで食洗機ライフがまた一つ便利に、楽しくなりますよ。
食器が洗えていないこと、水残りがある
食洗機を使っても汚れや水が残っていることがあります。これは以下が原因です。
- 対応の食器を利用していない
- 食器の置き方が正しくない
- 食器を詰めすぎている
- しつこい汚れがついている
これには対策があります。順番に見ていきましょう。
食洗機対応の食器を利用していない
食洗機対応の食器は水がきれいに流れるよう、お茶碗の高台には切れ込みがあります。普通のお茶碗には切れ込みがないため、そこに水が溜まってしまいます。お茶碗やお椀はニトリで約300円ほどで購入できます。
食器の置き方が正しくない
食洗機を使うときは食器を正しい向きに置く必要があります。
食器は下図のように斜め置きが基本です。傾けないと底部に水が溜まってしまうので注意しましょう。
食器を詰めすぎている
食器を入れすぎると食器で水がさえぎられてしまい、うまく洗えません。
そのため大量に食器があるときは分けて洗ったり、あまり汚れていないものはさっと手洗いしてしまうなど工夫してみましょう。
しつこい汚れがついている
乾燥したご飯粒など、手でこすっても取れないものは食洗機でも落ちないことがあります。
こういうときは事前に食器を水につけて、汚れをやわらかくしておくと落ちます。
食洗機に関するQ&A
ここでは食洗機に関するギモンをQ&A形式で回答します。他にもご質問があれば本ページのコメント欄、あるいはサイトのお問い合わせフォームから教えて下さい。
Q1:購入するときの注意点は?
A1:食洗機を設置できるか確認することです。
具体的には以下3点の確認がおすすめです。
- 食洗機の置き場所の確認。扉を開け閉めできるかの確認も忘れずに。
- 分岐水栓型にするか、タンク型にするか。キッチンの蛇口が分岐水に対応しているか。
- 電源コンセントは近くにあるか。
詳しくはこちらの記事でまとめているため、ぜひ参照してみて下さい。
→ 関連記事:食洗機の選び方ガイド
Q2:使ってどれくらいで元が取れる?
A2:半年で元が取れます。
食洗機は時間・労力を節約する家電です。そこで食洗機でどれくらい時短をできるのか考えてみます。
下記が私の食洗機導入前後の食器洗い時間の比較です(大人2名+子供1名の1日の場合)。
- トータル50分
- 食器洗い(30分)
- 食器を水切り棚におく(5分)
- 食器を布でふく(15分)
- 食器を棚におく(5分)
- トータル10分
- 食器を食洗機に置く(5分)
- スイッチを押す(0秒)
- 食器洗い&乾燥(自動)
- 食器棚に戻す(5分)
1日あたり40分、1か月で20時間節約できます。労働時給1,000 円の場合1か月2万円の人件費節約です。
食洗機の導入費用を12万円(食洗機9万円、分岐水栓や食器、調理器具を3万円)とすると半年で元が取れます。
もちろん、食洗機は半年以上使えますし、私の場合3年間不具合も故障もありませんでした。
Q3:食洗機以外に購入すべきものは?
A3:食洗機対応の食器・調理器具、洗剤、分岐水栓です。
食洗機以外に購入すべきものは下記のとおりです。
- 食洗機対応の食器
- 調理器具食洗機専用の洗剤
- 分岐水栓(タンク型の場合は不要)
食洗機を最大限活用するために、食洗機用の食器、調理器具の購入がおすすめです。食洗機非対応の食器では食器のメッキやテフロンが剥がれてしまうためです。
食洗機専用の洗剤はどれでもOKですが、コストパフォーマンスの良い洗剤はキュキュットウルトラクリーンです(私も使っています)。
分岐水栓は食洗機によって要・不要が異なります。分岐水栓対応の食洗機だと、給水の手間がなくより便利に食洗機を利用できます。詳しくは食洗機のカタログ、取説をチェックしてみて下さい。
Q4:食器洗いにどれくらい時間がかかる?
A4: 最小62分~最大130分です。
NP-TZ100は食器洗いモードが5つあり、汚れレベルに応じて食器洗い時間が変わります。
- レベル1 約62 分
- レベル2 最大78 分
- レベル3 最大84分
- レベル4 最大105分
- レベル5 最大130分
なお筆者は朝食と昼食はレベル2,夕食はレベル3で使用しています。
Q5:どれくらい汚れが落ちる?
A5:ほとんどの汚れは落ちます。
食洗機が活躍するのは油汚れです。油は約40~50度の水温で溶けます(出典:パナソニックHP)。そこで食洗機は水温を約80度にすることでカンタンに油汚れを取り除きます。また食洗機用の洗剤には研磨剤も含まれており、しつこい汚れも落とせるようになっています。
一方食洗機で落ちにくい汚れは、乾燥したごはん粒などの手でこすってもとれにくい汚れです。事前に食器を水につけておくと、これらの汚れを落とすことができます。
Q6:音はうるさい?
A6: うるさくありません。日常生活に問題ありません。
食洗機の動作音は公式HPによると最大38 db(デシベル)です。この音は日本騒音調査会によると普通~静かのレベルです。
- うるさい音 60 db 以上
- 普通の音 40 db 以上、60db未満
- 静かな音 30 db 以下
わが家ではキッチンに食洗機を置いており、隣の部屋が寝室です。
寝ていると食洗機の動作音は聞こえますが、遠くで鳴っているような音なので睡眠を妨げられるようなことはありません。
Q7:分岐水栓の設置は簡単?難しい?
A7: DIYなど、工具を使ったことがある人であればできます。不安であれば、業者に依頼する方が良いかもしれません。
分岐水栓を購入すると取扱説明書が付属します。スパナやドライバーなどの工具を使える方にとっては難しい作業ではありません。分岐水栓の組み立て方にはこちらの記事で紹介していますので、参考にしてみて下さい。
分岐水栓を自分で組み立てるのが不安な方は、以下2通りの解決策があります。
- 業者に依頼する
- 分岐水栓不要の食洗機(タンク型)を購入する
分岐水栓の組み立てを業者に依頼する場合は、下記の業者などがあります。
料金は10,000円~15,000 円程度が目安となります。これに加えて分岐水栓(約15,000円)の購入が必要です。
また分岐水栓が不要な食洗機(タンク型)もあります。これは食器洗いのたびにタンクに水を自分で給水するタイプの食洗機です。パナソニックの食洗機の場合、以下の食洗機があります(NP-TSP1)。ぜひこちらの型式もチェックしてみて下さい。
まとめ
パナソニック食洗機(NP-TZ100)の使用感レビューをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
私は食洗機を導入して大満足であり、全家庭におすすめできる最高の家電だと思います。
ぜひ食洗機の導入・活用をご検討してみてください。
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